The Gurdian Of...

Story Of Swordman
1st stage

「…っ!」
重くなった足を何とか動かし、後ずさる。
次の瞬間、背中に何かが当たった。
冷たく堅い物…多分、岩壁だろう。
背後に何も空間がないと言う事は、後ろから襲われずに済むと言う事だ。

…しかし。
きり、と歯を食いしばりながら前を…迫り来る者たちを睨み付ける。
ゆらゆらと近付く者たちの背後からも同じ存在が現れ、倒しても倒してもきりがない。
…彷徨う死者の洞窟。数日前潜った冒険者たちも同じ運命を辿ったのだろうか?
こんな風に、囲まれて…

この、『人であったものたち』の餌食となり、同化されてしまったのだろうか…

「…で・も…っ!」
既に手には力が入らない。受けた麻痺性の毒が身体中を侵している。
しかし…まだ、死ねない。
死ぬわけにはいかない。
だから…剣を手放す訳にはいかなかった。

握れない利き腕に引き裂いた布で剣をくくりつけ、何とか腕だけを振り回して。
そうやってどれくらいこの『存在』たちを眠らせる事が出来たのだろう。

だがそれももう…
目が霞む。身体がゆらぐ。
腕が重い…息が…でき…ない…
完全に毒が身体を浸食していた。

油断による敗北。
訪れるであろう『死』

己の過信がこの結果を招いたのだと。
気付くのが少しばかり…遅かったようだ…

…ごめん…もう…約束…れない…

全ての力を失い、倒れる直前。
脳裏をかすめたその姿。

まばゆい閃光を伴う…それは…


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